ISOタンクコンテナデータベース | 化成品分類番号

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化成品分類番号

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化成品分類番号とは,旧国鉄が昭和54年10月に制定した,貨物の性質を完結に表わす記号である.

背景

積載された貨物に危険物に万一の事故があった場合,対応を間違うと大変なことになる.
例えば,アルミ粉は一定量を超えると粉塵爆発を起こして燃える.しかし,ここで消化しようと安易に水をかけると,寧ろ爆発炎上する結果となってしまう.このように,一般的な認識とは全く異なる反応をみせる危険物は数多く存在し,事故の対応にはまずその内容物の特定が必要となるため,消防法において内容物の表示が義務づけられている.
しかしながら,物質名の表示のみでは,その性質についてすぐに理解することは難しく,事故対応時に対処するには非常に高度な知識が必要となってしまう.
そこで国鉄は内容物の特性を簡潔に表わす記号を設け,消防が迅速に対処できるようにした.それが化成品分類番号である.

意味

基本的には略号+2桁番号で表わされる.
略号は内容物の性質によって,表記がなかったり,或いは複数になることもある.
なお,危険性を有しない貨物に対してはこの記号は記されない.

略号 内容
燃焼性のある物質
毒性のある物質
侵食性のある物質
酸化性のある物質
(G) 高圧ガス
(禁水) 水に反応する物質
10の位 内容
2 高圧ガス
3 引火性液体
4 可燃性固体
5 酸化性物質
6 毒性物質
8 腐食性物質
9 有害性物質
1の位 内容
0 危険性度合3(小)
1 危険性度合2(中)
2 危険性度合1(大)
3 可燃性
4 禁水指定
5 酸化性または反対性
6 毒性
8 腐食性